2020.05.10 公開
【食事】についてお話しいたします
皆様、こんばんは。
「おうち時間」をいかがお過ごしでしょうか?
(^。^)
さて本日は、当店のお客様からのリクエストで【食事】についてお話し致します。
皆様は、普段の生活の中で【食事】という言葉を意識なさっていますか?
まぁ言ってしまえば【ご飯】ですよね。
(^.^)
ではなぜ畏って【食事】というのでしょうか?
家柄?お料理の値段?豪華さ?
(・・?)
いえいえ、そのどれも違います。
大切な文字は【事】なのです。
この【事】を使った言葉をいくつか列挙しますと、「人事」「仏事」「神事」「茶事」。
沢山ありますね。
では、これらの言葉を深掘りしてみましょう。
「人事」とは[彼・彼女をあちらに配置しよう、こちらへ移動しよう]というものですよね。
とかく現在では慣例的に行われていますが、本来ならば[彼・彼女にはあの仕事を任せたい][彼・彼女はあのポジションで力を発揮する]というように、異動する人に【心】をよせることなのです。
他の言葉も同様に主となる文字に【心】を寄せることなのです。
つまり、「職業」と「仕事」は意味が違うのです。
「職業」とはその「職」によって生計を立てていることであり、「仕事」とは自らの【心】が仕えている様なのです。
では【食事】とは?
【食】に心を寄せることです。
作る側も頂く側も両方の【心】が大切です。
作る側はお店に限らず、ご自宅も同様です。
「今日は疲れているようだからスタミナの付くものにしようかしら」
「野菜を増やさないと」
「どうしたら好き嫌いが無くなるかしら」
という具合にお買い物をしている際やお料理をしている際に、相手を思う【心】が食卓を[優しさ]で包み込むのです。
また頂く側も
「いつも有難う」
「嫌いだけど食べてみようかしら」
「ご馳走さま」
というように【心】を寄せて返すことが大切です。
それが【返事】となります。
ですから、仰々しく大袈裟なものではありませんが、【食】を通じて【心】を交わし合うことが豊かな時間と精神を生み出すのです。
それこそが【食事】なのです。
当店では、ご予約下さいました皆様のお席の意味合いや内容を塾考し、旬の食材を使用して仕込みを致します。
お客様の笑顔を想像しながらのお料理の仕込みやお席の準備は愉しいですよ♪
(o^^o)