2025.07.01 公開
月替りの短歌・文月・店主編
皆様、こんばんは。
各地で早めの梅雨明けとなり、猛暑の毎日となっていますね。
当店が御座います宮崎県都城市も連日、35℃を超える暑さとなっています。
くれぐれもご無理なさらずに、熱中症にお気をつけてお過ごし下さいませ。
m(_ _)m
さて、本日ご紹介致しますのは
「月替りの短歌・文月・店主編」です。
店主の文月・7月は
【佐比(さい)の川 佐韋(さい)の白妙衣なる 西院帝(さいのみかど)の 期(ご)して今なほ】
と詠みました。
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佐比の川辺に訪れてみたらば、純白の衣を纏ったかのごとき白百合が一面に咲いている。
この地に葬られたという淳和天皇が律令制の再興にチカラを注がれた思いは、今この混沌とした世にこそ必要であろう。
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平安時代前期に御即位され、志半ばにてご崩御なされた淳和天皇。
荒廃した都や国を建て直すには法令と律令でしかなし得ないと粉骨砕身お働きになられました。
ご崩御直前にも、それまでの慣習通りに陵(みささぎ)を建設させては莫大な費用がかかるとして、自ら火葬と散骨を命じられていました。
当時、都の西の果てを流れていた佐比川と桂川の合流する辺りに散骨されたそうです。
これが亡者を弔う「賽の河原」の語源になったとも言われています。
世界中、日本国内もそうですが、あまりにも自分勝手に物事を進めたがる人が多い気がいたします。
みんなが仲良く穏やかに暮らせるように「法」や「律」があるのに、少しばかりの不便や不足に不平不満を募らせて他者の時間や生命を脅かしてはいないでしょうか。
ほんのちょっとだけ立ち止まり、思いやりの手を声を差し伸べてみませんか。
(^。^)