2023.11.01 公開
月替りの短歌・霜月・店主編
皆様、こんばんは。
いよいよ11月となり、店主は「おせち」のお重箱や備品の手配、それに食材の手配や仕込みに追われ始めました(苦笑)
有難いことで御座います♪
気合いを入れ直して、エンジン全開、フルパワーで立ち回りますよー!!
ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
さて(笑)、本日ご紹介致しますのは「月替りの短歌・霜月・店主編」です。
店主の霜月・11月は
【たれぞこむ 隠れて久し小倉山 師のともしぶを 柿など拾ひて】
と詠みました。
皆様ご存知の「松尾芭蕉」の高弟であった「向井去来(むかいきょらい)」の隠居の姿に思いを寄せて詠んでみました。
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私が世を捨て、京都の西の奥座敷であるこの嵯峨野の小倉山に隠居して永らく経つ。
誰も来ることなどないようなこの御陵墓に囲まれた、寂しく静かな里までも人の噂は聞こえてくるものかと驚いている。
どうやら、我が師である松尾芭蕉翁が私の暮らしが羨ましいと仰っているらしい。
まぁ私には関係の無いことだと庭に落ちた柿を今年も拾って過ごしている。
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京都、嵯峨野の小倉山の麓に「落柿舎(らくししゃ)」と称される古刹名刹が御座います。
そこで隠居暮らしをしていた「向井去来」が柿を拾って過ごす晩秋の夕暮れ。
彼の元へも秋風に乗って様々な噂は届いたことでありましょうが、きっと彼は素知らぬ顔で柿を拾っていたはずです。
私達も様々な噂や流言に惑わされがちですが、時季の風情や旬の食材に舌鼓を打ちながら、そのようなことを受け流して参りたいものです♪
(o^^o)