2024.02.01 公開
月替りの短歌・如月・店主編
皆様、こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
当店が御座います宮崎県都城市は冷たい雨が降っております。
北陸、能登半島の皆様が、少しでも暖かく過ごしてくださっているといいなと、女将と二人思うところで御座います。
そんな中でも月日は無情のごとく過ぎて参ります。
もう二月、如月となりました。
沢山の方の御尽力をお願いし、一日も早く復旧出来ますことを祈っております。
二月・如月の店主の歌をご紹介致します。
【淡雪の とくるを待ちてとこへにける 飛び来たる枝の 先ぞほころぶ】
と詠みました。
庭や屋根に積もった雪が溶けるのを、ぼんやり眺めていたところ、いつの間にやらこんなに日数が過ぎてしまった。
私を追って都から飛んできた梅の枝先には、ポツリポツリと花が咲いているではないか。
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遠く離れた場所で、故郷を思う菅原道真公が
「いつか分かってもらえる」
と信じて辛苦に耐え過ごす様子を描写致しました。
『飛梅』の伝承も、おそらくは彼を慕う人々が、都から連れ立って追って来たことが、菅公の目出た梅に置き換えられたのでしょう。
もしかしたら、菅公の心情は寂しさよりも有り難さに満たされていたのやもしれませんね。