2021.07.02 公開
月替りの短歌・文月・女将編
皆様、こんにちは。
本日、ご紹介致しますのは「月替りの短歌・文月・女将編」です。
女将の文月は
【白鷺や 一羽二羽と降り立てば 青田涼しく 風わたる】
と詠みました。
梅雨の真っ只中、南九州に限らず全国各地の米所では、田植えや田植えの準備で大忙しの頃でしょう。
大雨に気を揉み、晴天にヤキモキする時季でしょうか。
そんな人々の慌ただしさをよそに、優雅に舞う白鷺。
水を引いた田んぼに苗が整然と並び風に揺れています。
照り付ける太陽の下にあって、青田に降り立つ白鷺と青田を抜ける風のなんとも涼やかな風景。
女将の生まれ育った風景はなんと豊かなことでしょうか。
往年の日本画の巨匠達がうらやむのではないでしょうか。
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様々な災禍に追われ、忙殺されがちな日々をおくる昨今ですが、時には「原風景」に身を委ねてみるのはいかがですか。
空があり、山があり、川があり、海があり。
普遍の中に生きている私たちです。