2023.07.04 公開
月替りの短歌・文月・店主編
皆様、こんにちは。
激しい雨の地域や猛暑の地域。
年々、夏が様変わりしているように感じます。
皆様のお住まいの地域はいかがですか?
さて、本日ご紹介致しますのは「月替りの短歌・文月・店主編」です。
文月・七月の店主は
【ともしびに ねがひ思ひし御手洗(みたらし)の 冷たき水ぞ 土用の丑とて】
と詠みました。
京都市に御座います「賀茂御祖神社(下鴨神社)」は、国内有数の古社であります。
その賀茂御祖神社の神領内には「御手洗(みたらし)の池」と呼ばれる泉があります。
古来より禊ぎの池として信仰されてきました。
いつのころからか、土用の丑の夜に蝋燭を持ち水に入り、奥へと進んで灯台に蝋燭を立て、夏の時季を無事に過ごせますように、無病息災でありますようにと願いを込める神事が始まりました。
今でも毎年行われています。
たいへんに幻想的な厳かな行事です。
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蝋燭の灯火を手に携えて入る御手洗の池の水のなんと冷たいことであろうか。
盛夏の折の土用の丑の日というのに。
この冷たき水に惑わされず、歩み進めて参りますので、どうか彼の人の病が平癒しますように。
と込めました。