2019.07.02 公開
月替りの短歌・文月編
皆様、こんにちは。
本日、御紹介致しますのは「月替りの短歌・文月編」です。
店主の文月は
【声ならぬ 心したため結いた蔓 袂に裾にせめてと思はむ】
と詠みました。
もうすぐ七夕を迎えますね。
皆様は何を願いますか?
携帯電話の発達した現代ではピンとこないかもしれませんが、ほんの少し前までは自分の思いを伝えるには手紙を書いたりするよりなかったのです。
時には塀越しに和歌を詠み合ったりして。
それだって相手が何処の誰なのかを分かっていないと出来ません。
思う彼の方はどなた様なのだろうか?
誰にも相談出来ない秘めた思いをどうして伝えられようか。
したためた栞を蔓に結びつけるから、どうか蔓よ沢山延びて彼の方の袂(たもと)を揺らしておくれ、彼の方の裾(すそ)に届いておくれ。
といった情景を詠みました。
皆様は思いを伝えていらっしゃいますか?
目の前にいる彼の方に伝えていらっしゃいますか?
目の前にいる彼の方の思いを汲んでらっしゃいますか?