2020.07.01 公開
月替りの短歌・文月編
皆様、こんにちは。
本日、ご紹介致しますのは【月替りの短歌・文月編】です。
店主の文月は
【かはしなば 明けのうらめし 誰(タレ)ぞ遣る(ヤル) 天の河原の流れやいづこ】
と詠みました。
平安時代の頃は、身分の高い方たちの恋路といえば、夜な夜な垣根越しに短歌を詠み交わし、思いを寄せ合っていました。
恋しい貴方に歌を詠み、時間の過ぎることさえも忘れているうちに、白々と夜は明けてしまった。
なんと儚い夜なのか、美しく照らす朝日さえも歯痒く、うらめしい。
そうだ、誰か仕いの者に夜はどこへ行ったのか探しにやろう。
そうして、仕いの者が返事を持ち帰るのを待っているうちに、空には再び天の川が煌きはじめ、まるで私たちの恋路は牽牛と織姫のようである。
そんな様子を詠みました。
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