2021.06.01 公開
月替りの短歌・水無月・店主編
皆様、こんばんは。
本日、ご紹介致しますのは「月替りの短歌・水無月・店主編」です。
店主の水無月は
【被衣(かつぎ)の絹 掻きやり給ひて三室戸の 山七変化に隠る(こもる)といへども】
と詠みました。
ここでの登場人物は二人。
高貴な女性とその方に付く女性。
被衣(かつぎ)とは、平安時代に女性が夏の時期に被る帽子から下がる虫除けや日除けの役割をする透けるような絹のこと。
三室戸とは、京都は宇治にあるお寺さんで紫陽花の名所で勝ち運の御利益があるとされています。
七変化とは、紫陽花の別称です。
ご主人様、貴方様の戦勝祈願に三室戸寺へ赴きましたらば、お山一面に紫陽花が咲きほこり、お寺も埋もれているように見えるほどです。
奥方様も思わず被衣を手でお避けになられて見入ってございましたが、「七変化」の名のようにはお心変わりなさることなど無く、一心不乱にご主人様の無事のお帰りをお祈りでございました。
と物語に致しました。
まだまだ不穏、不安な社会情勢ではありますが、健康を第一に過ごしつつ、一致団結して乗り越えて参りましょう!
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