2021.08.03 公開
月替りの短歌・葉月・店主編
皆様、こんにちは。
本日、ご紹介致しますのは「月替りの短歌・葉月・店主編」です。
店主の葉月は
【華もなし 池端に寄せる蓮の葉の 仏はたれの元へかと思ふ】
と詠みました。
盛りを過ぎた蓮の花。
池の淵には花の無い葉だけが寄せてきている。
蓮の花に乗る幾千万の仏様方は、どなたかをお救いに向かわれたのだろうか。
転じて、栄華の最中で生きてきた私は、今はもうこの池の蓮の葉のように寺に身を寄せている。
貴方を忘れんがためと出家したが、今もなお貴方のご無事を仏様に祈る日々です。
と込めました。
先月の「源氏物語」の朝顔の段の引用で、光源氏側からの想像で詠んだ短歌に対して、朝顔の君側からの短歌で応えました。
二人の恋の切なさが伝わりますでしょうか。