2021.09.03 公開
月替りの短歌・長月・店主編
皆様、こんにちは。
本日、ご紹介致しますのは「月替りの短歌・長月・店主編」です。
店主の長月は
【青もみじ せひて染まりし清滝の うるわし水に映る君かな】
と詠みました。
9月、長月に入り、朝晩は涼しい風が緩やかに吹くようになりました。
京都の西北に「清滝」という小さな滝があります。
夏に涼を求め青もみじを眺めたり、秋には紅葉狩りをしたりと愉しめる景勝地です。
京都界隈でも紅葉が早く色付く場所でもあります。
そんな清滝のほとりには茶店が出て、優しく流れる水面には若々しい青いもみじに混ざり、早過ぎるほどに慌てて葉先を染めた紅葉と素敵な人が映っている情景を詠みました。
転じて、
若々しく麗しい君は、ひと夏を越えて一層瑞々しい美しさをたたえている。
誰かに恋をして、心が大人へと向かっているのだな。
どうか素敵な恋をするのだよ。
そんなに慌てずに、いつまでも幼く可愛い君のままでいてほしい。
そんな相反する感情を抱く親心を詠みました。