2020.09.01 公開
月替りの短歌・長月編
皆様、こんにちは。
本日、ご紹介致しますのは「月替りの短歌・長月編」です。
店主の長月は
【大風の 過ぎし稲田に影ぞ見ゆ 書き遣(や)りたまはず かの人思ふ】
と詠みました。
台風が過ぎて、なぎ倒されてしまった収穫目前だった稲田に立ち尽くす人影が見える。
夜風に吹かれながら、貴方への手紙を書き始めてはみたものの、稲田にいたあの人の気持ちを察すると、筆がすすみません。
転じて、様々な困難や病気に遭遇している方々が沢山いらっしゃる昨今。
今を生きる自分はどれほどに恵まれているのか。
他を批判し、誰かを悪者にしたり。
なんと浅ましいことでしょうか。
どうして思いやれないのか。
どうして心を寄せられないのか。
この困難な時期に本当の自分を鏡写しに見ているのではないでしょうか。
誰かの幸せに喜び、誰かの不幸に心を傷め、そっと寄り添い合える社会は、私達の時代にもっとも欠けているのではないでしょうか。
きっと乗り越えられます。
きっと終息します。
みんなで笑顔になれます。
そうでしょう?
(^-^)