2020.11.03 公開
月替りの短歌・霜月編
皆様、こんにちは。
早いもので、もう11月(霜月)となりました。
令和二年も残すところあと二ヶ月ですね。
今年は、世界中が非常に厳しい状況におかれ、今もなお終息の気配を見せずにいます。
私達のできる予防策を徹底して、思いやりを持って過ごしましょう。
(^ ^)
さて、本日ご紹介致しますのは
「月替りの短歌・霜月編」です。
店主の霜月は
【穂の舞いて 吹きやる原に人の在る 静かの原に また人の在る】
と詠みました。
薄が柔らかに秋風に吹かれ、ユラユラと揺れていた秋はいつの間にか過ぎ、冬を呼ぶ木枯しに穂が吹き飛ばされていく。
私という小さな存在が困難の渦中にあり、あの穂のようにいとも簡単に吹き飛ばされ、当て所もなく飛んでいく。
穂よ、どこへ飛び、落ちてしまうのか。
しかし、先人はその困難にあっても静かに佇み、穏やかに私を見ている。
動じず、あくまでも穏やかに。
転じて、私達の今ある姿や困難な情勢は、形や時代やその大小は違えども、諸先輩方や先人は立ち向かい、乗り越えてきたことなのです。
だからこそ今私達は生まれ、育ち、ここに在るのです。
経験こそが成す穏やかな心、立居振る舞いが分からないのは当然なのだから、今を受け入れて最善を尽くし、先人の話しを沢山聞き、前へ踏み出す準備をすればいいのです。
今は木枯しに吹かれればいいのです。
そう込めました。